Pacemakerにおける仮想IPの考え方

概要

会社でHA構成を実現するためにPacemakerを採用しています。 HA構成の基本的な仕組みである仮想IPの考え方についてまとめてみました。

物理IPと仮想IP

マシンに搭載されているNIC(Network Interface Card)に設定されているIPアドレス物理IPアドレスと呼びます。
一般的には物理IPアドレスはサーバのIPアドレスを指します。
一方で、仮想IPアドレス複数のマシンで共有で利用できるIPアドレスであり、Pacemakerでは仮想IPアドレスを1台のサーバに割り当てます。

仮想IPアドレスが割り当てられているサーバが故障などで落ちてしまったときには、正常に動いているサーバに仮想IPアドレスが割り当てられます。